焼酎かすからできたユニーク製品「サンケイグリーン(R)」のご紹介
弊社の新製品「サンケイグリーン」をご紹介します!
「サンケイグリーン(R)」は、焼酎かすと木のチップを主原料とする、新しいユニークな資材です。
焼酎を製造するとき、「もろみ」を蒸留した後に「焼酎かす」が残ります。弊社では、コンポストによって焼酎かすを発酵・熟成させることで、植物の生育を促進する資材「サンケイグリーン(R)」を開発しました。
育苗、ガーデニング、各種緑化 用の資材として幅広くお使いいただけます。
*「サンケイグリーン」は、弊社製品の登録商標です
「サンケイグリーン」の特長・性質
●完 熟 | 腐熟度が高く、無臭でサラサラとした使用感です。 焼酎かすの臭いもアンモニアの臭いも全くしません。 |
●高 性 能 | 植物の初期の生育が良く、根張りが力強いです! セルトレイ用培土として使用しても、根鉢が良く形成されます。 また、好気性発酵菌(善玉菌)が棲息しています。 |
●無 障 害 | 100%単体に種を播いても発芽します。生育障害なく 、安心して使用できます。 |
●安 全 | 原料は芋・麦・米からできた焼酎かすと、木のチップだけです。 木チップの原料も、間伐材、風倒木、流木等を有効利用しており、廃材由来の防腐剤等、化学物質の混入が無く安心 です!化学肥料も使用していません。 安心・安全な農作物生産・有機農法にも、ガーデニングにも最適です! |
●清 潔 | 原料として家畜糞尿を使用していないので、汚物感がありません。 無臭で軽く、作業も楽になります。 |
●軽 量 | 木チップをベースに熟成させているため、とても軽量です(かさ密度:0.3~0.5)。育苗箱やプランターの軽さを実感できます! |
●環境貢献 | 焼酎製造時に多量に発生する焼酎かすをリサイクルすることで、資源の有効活用を図っています。 グリーン購入法の基準にも適合 しています。 (グリーン購入法の情報提供システムに登録されています。) |
「サンケイグリーン」の栽培テスト
(1)バーク堆肥との比較、生育テスト
(比較用)市販バーク堆肥(A)使用 |
(比較用)市販バーク堆肥(B)使用 |
サンケイグリーン使用 |
ある園芸用土メーカーにおける試験結果です。
写真は、コマツナ播種2週間後の生育状態です。市販バーク堆肥と比較して生育が良いこと、赤玉に対してサンケイグリーンを20~30%混合すると、生育が非常に良くなるという結果が得られました。
(2)セルトレイによる育苗テスト
サンケイグリーン(単体使用) |
他社製高性能泥炭混合土壌(屋上緑化・屋上菜園用) |
当社敷地内にて、育苗テストを行いました。
写真は、播種20日後の生育状態です。作物によって若干差はありますが、問題なく元気に生育しています。
また、他社製の高性能泥炭混合土壌と比較しても遜色なく、良好な生育が見られます。
今回のテストでは、サンケイグリーンには土壌を混合せず、単体で生育させました。このような場合、普通は根焼けしてしまいますが、サンケイグリーンは完熟させているので、100%単体で使用しても、生育障害を起こしにくい資材であるといえます!
(3)張芝による生育テスト
サンケイグリーンを敷いて張芝した場合 |
(比較用)土を敷いて張芝した場合 |
トレイ上に土またはサンケイグリーンを敷いて張芝をして、生育状況を比較しました。
写真は、3ヶ月経過時の生育状況です。土に張芝をした場合に比べて、サンケイグリーンに張芝すると芝の緑色も濃く、しっかり生育しているのが分かります。
◆「サンケイグリーン」のデータシート
サンケイグリーンの成分分析例を表にまとめました。
項 目 | 試験結果(単位) | 試験方法 ・ 備考 |
窒素全量 | 1.30 (%) 3.9 (g/L) |
肥料分析法4.1.1窒素全量 (現物当たり試験結果) |
りん酸(P2O5) | 0.87 (%) 2.6 (g/L) |
肥料分析法4.2リン (現物当たり試験結果) |
加里(K2O) | 1.11 (%) 3.3 (g/L) |
肥料分析法4.3カリウム(加里) フレーム光度法 (現物当たり試験結果) |
水素イオン濃度 | 5.7 (分析時温度:17℃) |
肥料分析法3.3pH ガラス電極法 |
炭素窒素比 (C/N比) |
14 | 計算による (有機炭素と窒素全量から算出) |
塩基置換容量 (CEC) |
70 (me/100g) | 土壌・水質及び作物体分析法 直接蒸留インドフェノール法 (乾物あたり試験結果) |
腐植酸 | 14.8 (%) | - |
*1 (財)鹿児島県環境技術協会および(財)日本肥糧検定協会による分析結果
*2 窒素、りん酸、加里の下段の数値は、上段の分析結果を容積あたりの含有量に換算したものである
(かさ密度=0.3として換算)
「サンケイグリーン」の製造工程
1.準備工程
2.焼酎かすの蒸発・成分蓄積工程
焼酎かすを菌床にシャワー散布して撹拌すると、微生物が焼酎かすを分解して発酵熱が発生します。(温度が70℃程度まで上昇します!)
微生物の作用で発生した発酵熱によって、焼酎かすに含まれる水分が蒸発します。下の写真を見ると、湯気が勢いよく上がっているのが分かると思います。
焼酎かすの95%は水分なので、水分を完全に蒸発させると(わずかな固形分を残して)焼酎かすはほぼ消滅してしまいます。以上の過程を毎日繰り返しすことで、プラントを安定的に運転しています。
焼酎かすの蒸発後に残った固形分が微生物の栄養として消化され、徐々に肥料成分が蓄積していきます。
3.熟成工程・成分調整
肥料成分が蓄積したら焼酎かすの散布をやめ、その後さらに熟成させて有機物を分解させます。これによりアンモニアを硝酸化し、発芽障害等を引き起こす有害物質を分解して、安全で安定した製品に仕上げます。
熟成過程の終了した製品は、粗い木チップを取り除くため、ふるいにかけます。また、この過程で水分調整・成分調整が行われます。完成品は出荷検査を経て、合格品のみが出荷されます。
「サンケイグリーン」の施工例
■カイコー株式会社 本社・展示館横の憩いスペース |
サンケイグリーンをボラ土と1:1で混合したものを敷いた上に、張芝を施工しました。
張芝にサンケイグリーンを使用すると、芝の活着も早く、生育も良好です。
サンケイグリーンの使用例
製品に関するお問い合わせ:志布志事業所
〒899-7104
鹿児島県志布志市志布志町安楽5943
TEL 099-471-1880 FAX 099-471-1881